世界大百科事典(旧版)内の比喩体の言及
【沾洲】より
…1696年(元禄9)江戸に下り,沾徳に入門して宗因風の点者となったが,蕉門の其角や祇空と親密で江戸蕉風に近い。沾徳の後継者として江戸の中心となり,百韻の中に人事色ゆたかな遊戯的な都会風を推進し,比喩体とよばれた新風を開拓した。しかし,晩年は蕉風復興の時代の波に洗われ,同門の沾涼の《鳥山彦(とりやまびこ)》で〈比喩俳諧滅却〉を予言されるなど,不遇の中に世を去った。…
※「比喩体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」