比視感度(読み)ひしかんど

世界大百科事典(旧版)内の比視感度の言及

【照明】より

…このように目が感ずる放射は同じエネルギーの放射でもその波長によって目の感度が違い,波長555nmの放射をもっとも明るく感じ,波長がこれより長くなるか短くなるかに従って,しだいに明るさの感覚は減ずる。波長555nmの明るさ感を1とし,これと同じエネルギーをもつ他の波長の放射の明るさ感を比較値で表したのが比視感度である(図1)。波長780nmよりも長い部分は赤外線であり,目に光の感覚を起こさない。…

【測光】より

…この面の照度は何ルクスあるとか,テレビ面画の輝度は何ニトであるとか,あるいはこの光源の光度は何カンデラあるとかの測定はすべて測光である。
[比視感度と測光量]
 人間の目にとっての光の効果を問題にするのであるから,目の光に対する特性,とりわけ分光感度がわかっていなければ測光はできない。その代表的なものが国際照明委員会(CIE)の比視感度関数V(λ)である。…

【標準比視感度】より

…そして可視域内の光でも波長によって感ずる度合が異なり,700nmや400nmの光では相当強いエネルギーでも明るいと感じないし,550nmくらいの光では少しのエネルギーであっても明るいと感ずる。そこで光に対する視感覚の分光感度を考えることになるが,その分光感度を視感度といい,さらにその視感度のピーク値を1に正規化したものを比視感度と呼んでいる。 比視感度は光の視覚系にとっての強さを定める際にたいへん有効なものとなる。…

※「比視感度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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