比重選鉱法(読み)ひじゅうせんこうほう

世界大百科事典(旧版)内の比重選鉱法の言及

【沈降分離】より

…この現象を利用する装置が湿式分級器で,沈みやすい大きな粒子を槽底部から取り出し,沈みにくい微小粒子を溢流(いつりゆう)とともに槽外へ排出させる。密度の異なる鉱石の選別には,密度の大きな重液中での干渉沈降速度の差を利用する比重選鉱法が用いられる。沈降槽中で液体中に含まれる固体粒子群を沈降させると,槽底に濃厚な粒子沈積スラッジ層,上方に粒子を含まない上澄み液の層を生じ2層に分かれる。…

【比重選別】より

…比重の異なる粒子群から,低比重の粒子と高比重の粒子を選び分けること。比重選別による選鉱および選炭をそれぞれ,比重選鉱,比重選炭という。比重選別は各粒子に対して作用する重力(または遠心力)の大きさが粒子の比重によって異なることを利用した粒子選別法であり,その方法は二つに大別される。その一つは高比重の液体または擬似液体の中での粒子の浮沈分離を利用する方法,すなわち重液選別である。他の一つは緩やかに傾斜したといや平板などの上を流れる水,あるいは上下方向に脈動する水の力学的作用を利用する方法である。…

※「比重選鉱法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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