世界大百科事典(旧版)内の毘婆沙師の言及
【仏教】より
…有部は後2世紀にクシャーナ朝の王カニシカのもとで拡張し,また,その学説は《大毘婆沙論(だいびばしやろん)》に集大成された。有部の名は三世にわたって一切法が実有であるとするその学説に基づくが,《大毘婆沙論》を所依とする点で,毘婆沙師(びばしやし)とも呼ばれる。これに対し,経典を所依とすることを主張したのが経量部で,この派は現在の法だけを実有とみた。…
※「毘婆沙師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」