世界大百科事典(旧版)内の氏子狩の言及
【小椋】より
…そのような事情から,小椋谷は〈木地屋根元地〉であるという考えが形成された。このようなことを背景に画策された,諸国の木地屋の座的統制を〈氏子狩(うじこがり)〉という。現在全国各地に広く分布するオグラやそれに関連する地名や姓は,ほとんどが上記の伝承に結びつくものであるといっても過言ではない。…
【木地屋】より
…それを背景に身分保証の印鑑,宗旨,通行手形を発給して全国的な座的統制を行った。これらを〈木地屋文書〉と呼び,統制のための点検活動を〈氏子狩(うじこがり)〉,小椋谷を〈近江の木地屋根元地〉という。今も各地の山中には,惟喬親王ゆかりの16弁の菊の紋と,〈江州渡木地師何某〉という文字を彫った木地屋墓が残っている。…
※「氏子狩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」