世界大百科事典(旧版)内の民族紛争の言及
【少数民族】より
…フランスのブルト・コルシカ・オック語系の人びと,フランコ独裁下のカタルニャ人,イングランドによるアイルランド,ウェールズ,スコットランドの人びとは,いずれもエスノサイドの惨事に遭遇している。 しかし,多民族国家では必ず民族紛争が発生する,ということはできない。潜在的な民族紛争を政治的制度化によって管理することは可能であり,少数民族内部の政治エリートと支配的民族のそれとの政治的妥協,より進んで両集団の政治参加を保障する連邦制の形成によって,多民族国家でありながら政治秩序を維持した例が数多くみられる。…
※「民族紛争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」