世界大百科事典(旧版)内の民法仮法則の言及
【戸籍】より
…1871年の戸籍法は,華士族平民の称を残しながらも,一応全国民の形式的平等を確立するという重要な政治的意義をもつとともに,全国民の把握による治安の維持,徴兵,徴税,教育,衛生など各種施策や統計作成の基礎資料の提供という行政上の意義を有し,新しい政権の基礎の確立に重要な役割を果たした。これに対して,フランス民法の身分証書制度を導入しようとしたのが73年6月の民法仮法則である。これは,江藤新平の指導下に進められた民法編纂事業の一つの成果であるが,ついに太政官のいれるところとならず,ここに戸籍制度の優位が確立した。…
※「民法仮法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」