世界大百科事典(旧版)内の民法判例研究会の言及
【末弘厳太郎】より
…この方法によって書かれた《物権法》(1921)は,日本の判例の分析に立脚した解釈論を提示するなど,民法学史上画期的業績とされる。また,同様の問題意識から,東京帝国大学法学部に民法判例研究会を組織し,判決にあらわれた事実との対応において判例理論を考察するという新たな方法による判例研究の創始者となった。さらに,労働法の講義を最初に行って,《労働法研究》(1926)を世に問い,《農村法律問題》(1924)を著すとともに,みずから中国の農村慣行調査を行って法社会学研究の重要性を示し,この方面の開拓者となった。…
※「民法判例研究会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」