世界大百科事典(旧版)内の水屋棚の言及
【水屋】より
…初期の遺構がないので水屋の発達過程はよくわからないが,《茶道筌蹄》に〈水遣むかしはなし,縁側などにて仕舞し也,不審庵は水遣の始りなり〉とあるように,縁先に流しを設け,器物を並べる棚を置いていたようである。しかし利休屋敷では,釣棚で,棚板には框(かまち)の付いた,現在の水屋棚に近い構成を示していた。江戸時代初期に勝手・水屋の機能が整えられ,一定の形式をもつようになったと考えられる。…
※「水屋棚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」