世界大百科事典(旧版)内の水弾の言及
【水鉄砲】より
…ブリキ製でピストル型のものが流行したこともあり,最近はプラスチック製が多い。その起源は明確でないが《太平記》に〈火矢を射れば水弾(みずはじき)にて打消〉〈投松明のさきに火を付けて,水弾をもって油を滝の流るるようにかけ〉とあり,ここにいう水弾の形状については不明としても,それはポンプ型式のものであったと推察される。江戸中期の《誹風柳多留》には〈水鉄砲をつるべ打つ事〉とあり,近松の《曾我会稽山》には〈こしょうからしの水鉄砲〉と出てくるので,そのころにはすでに庶民の生活圏に入り込んでいたことが知られる。…
※「水弾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」