水神祭(読み)すいじんさい

世界大百科事典(旧版)内の水神祭の言及

【水神】より

… 水神の祭りは,6月と12月に集中しているが,とくに夏に中心が置かれている。夏の水神祭の中心は,祇園や津島の天王信仰にもとづいている。これは都市社会にあって,水害や流行病の発生しやすい時期に,災厄を追い払い浄化する意図で営まれたものである。…

【天王信仰】より

…八坂神社の行疫神的機能は,京都が大都市的性格を帯びるに及んで,さらに強まり,牛頭天王をまつる祇園祭が盛大となり,夏祭として定着した。夏祭の原形は,水際から悪霊を祓い流すところにあり,水神祭をかねている事例が多い。都市の河川は,しばしば大洪水になったり,悪疫を流行させる要因となったので,水神の霊を鎮める祭りが催されたのである。…

※「水神祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」