世界大百科事典(旧版)内の水素レーザーの言及
【レーザー】より
…これに性質の似たレーザーにクリプトンイオンレーザー(クリプトンレーザー)などがある。水素分子の電子状態間の遷移で発振する水素レーザーは真空紫外域(124.6~164.6nm,109.8~126.8nmなど)で200本近い発振線を供給するので貴重な存在であるが,短波長レーザーであるため,光共振器を使えないとか,高速励起が必要であるとかの困難があり,使いよいレーザーとはいえない。窒素レーザーも0.316~8.21μmの間に400本以上の発振線をもつが,よく利用されるのは紫外部の337.1nmの発振線で,1kW~1MW程度のパルス出力が得られる。…
※「水素レーザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」