六訂版 家庭医学大全科 「汗孔角化症」の解説
汗孔角化症
かんこうかくかしょう
Porokeratosis
(皮膚の病気)
どんな病気か
病変部中心の皮膚が
原因は何か
ミベリ型汗孔角化症は常染色体優性遺伝の病気ですが、詳しい原因についてはわかっていません(原因遺伝子が特定されていない)。
症状の現れ方
皮疹は、円形ないしは楕円形の不規則な環状の隆起局面で、中心部の皮膚は萎縮しています。ミベリ型汗孔角化症では病変は散発性に現れますが、ほかの型では病変は多発します。
検査と診断
特徴的な臨床症状から診断は容易です。病変部皮膚の辺縁部には、表皮の肥厚と角質の増生がみられます。その間に
臨床的には
治療の方法
①ザーネ軟膏を1日2回患部に塗ります。
②ケラチナミン軟膏(20%尿素含有)またはウレパール軟膏(10%尿素含有)を1日2回患部に塗ります。
③5%サリチル酸ワセリンを1日2~3回患部に塗ります。
④ボンアルファ軟膏(ビタミンD軟膏)を1日2回患部に塗ります。
⑤液体
悪性腫瘍の発生に注意することが肝要です。
病気に気づいたらどうする
皮膚科専門医を受診して正しい診断をつけてもらい、適切な治療を受けるようにします。悪性腫瘍が発生することがあるので、皮膚科専門医による診察が必須です。
関連項目
米田 耕造
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報