沈降分析(読み)ちんこうぶんせき

世界大百科事典(旧版)内の沈降分析の言及

【超遠心機】より

…なお超遠心機を利用して高分子の分子量を算出する方法には,上述のほか,沈降と拡散とがつり合った平衡状態を出現させ,熱力学的に求める方法もある(沈降平衡法)。分析用超遠心機の重要な応用として,このほか沈降分析があげられる。これは沈降定数の異なった成分を含む混合溶液では,沈降図形上で成分の数およびおのおのの濃度比が求められることを利用する方法で,精製試料の純度検定,高分子混合溶液の分析には電気泳動法などと並んで標準的な手法とされている。…

【沈降】より

… この現象を利用し容器内の一定深さの面における粒子濃度の時間的変化,もしくは一定時間経過後における容器の深さ方向の粒子濃度の変化を調べ,沈降速度と粒径との関係から,ふるい分級では測定できない100μm以下の粒子の粒径分布を求めることができる。これを沈降分析sedimetryという。 凝集性粒子あるいは粒子濃度がある程度以上大きな濃度で分散している混合液を容器中でよくかきまぜ均一にしたのち静置すると,時間経過とともに上方に清澄液層ができ,清澄液層と粒子混合層との間に形成された明りょうな境界面が下方に移動するのと同時に,濃い濃度層が底部から上昇する現象が観察される。…

※「沈降分析」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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