世界大百科事典(旧版)内の油神人の言及
【油座】より
…油は中世では社寺や公家がおもに照明(灯火)用に使用したが,灯油を製造,販売した組織が油座である。主として社寺に灯油を献上するなどの奉仕のかわりに,商品として余剰油の販売を許され,関銭免除の特権やエゴマの仕入れ,製造,販売の独占権などの保護や特権を与えられたもので,神人(じにん)(油神人)の身分をもつ者を中心として構成されていた。すでに鎌倉時代の中期,大和国では興福寺大乗院を本所とする符坂油座,摂津国天王寺木村の油座,大和国矢木仲買座が専売権をもち,符坂油座は春日社白人神人として,大和一円に営業上の優越的な地位を確保していた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」