世界大百科事典(旧版)内の治水三法の言及
【治水】より
…その契機となったのは,1896年制定の河川法であり,これによって主要河川に対する大規模治水事業が推進された。さらに翌97年には砂防法,森林法が制定され(河川法を含めこれらを治水三法と称した),日本の近代的治水行政体制が整備された。 明治中期から始められた治水事業の中心は,平野部を流れる大河川においては10mにも達する高い堤防を連続的に築き,曲がりくねった河道の場合はまっすぐに短絡し(ショートカット),下流部においては洪水流を処理するための放水路を海に向けて開削するなど,洪水流を一刻も早く海へ出すことに主眼が置かれた。…
※「治水三法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」