世界大百科事典(旧版)内の治水計画の言及
【河川計画】より
…このような河川の恩恵を効率よく利用するとともに洪水の害を防ぐことを目的として実施される計画を総称して河川計画と呼んでいる。 河川計画には,洪水を処理する洪水防御計画,上流の土砂を処理する砂防計画,河道部における河川改修計画,およびこれらを総合する治水計画があり,また農業用水や都市用水のための取水などを目的とした利水計画,舟運のための計画(この両者は河川の水位が低い,すなわち水量が少ないときを対象とするもので低水計画と総称される),発電水力計画も含まれ,さらには河川環境の維持・向上・管理を目的とした河川環境保全計画も河川計画の重要な柱となっている。これらのうちいずれに重点を置くかは,それぞれの国の事情,河川の特性や時代によっても異なっている。…
【治水】より
…インド共和国では,早くも48年に洪水調節を重要目的とするダモーダル河谷総合開発が着手された。また,54年の大洪水を契機に全国治水計画が策定された。同計画は,大きくは多目的ダムの建設による河川流量の管理と堤防,排水路の建設による都市,村落,耕地の保護とからなっている。…
※「治水計画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」