世界大百科事典(旧版)内の沼津兵学校付属小学校の言及
【小学校】より
…〈小学〉とは,専門教育を行う〈大学〉,それへの中間段階をなす〈中学〉などとの対比において,儒学における入門的教材集である《小学》(宋の劉子澄が1187年に編纂)に源由して名づけられたものと考えられる。1868年(明治1)静岡に移封された徳川家が開設した沼津兵学校付属小学校や翌69年までに京都市内に設置された番組小学などが,その最初の事例であった。 70年明治政府はその直轄地域に設置する欧風学校制度構想を示して大学,中学,小学の3種に分かつとし,71年の廃藩置県を経て,72年9月最初の全国規模の学校制度法令である〈学制〉を公布したが,そこでは身分,職業,性のちがいを問わず全国民が満6歳から8年間学習する〈小学〉を人口600に1校の比率で全国に約5万校設置すると規定した(1996年現在の小学校実数は約2万4500校)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」