沿岸漁場整備開発法(読み)えんがんぎょじょうせいびかいはつほう

世界大百科事典(旧版)内の沿岸漁場整備開発法の言及

【沿岸漁業】より

… 昭和30年代以後沿岸から沖合へ,沖合から遠洋へと外延的拡大で漁獲量を伸ばしてきた日本の漁業も,200カイリ経済水域あるいは漁業専管水域が世界各国に定着する中で,沿岸見直しを迫られている。従来も沿岸漁業等振興法(1963制定)に基づく構造改善事業などによって,沿岸漁業の振興ははかられてきたが,社会情勢の進展に応じてさらに積極的に沿岸での生産を拡大するため1974年,沿岸漁場整備開発法が制定された。これは大型漁礁の設置などによる沿岸漁場整備開発計画(第1次は1976‐82年度,第2次は1982‐88年度)の策定・推進と,種苗放流などによる資源培養,いわゆる栽培漁業の普及・拡大を意図している。…

【遊漁】より

…今後の海面遊漁問題では,漁業者による海面の生産的利用とレジャー的利用を,時期,場所,遊漁の方法等について,どのように調和させ,調整していくかが課題である。こうしたなかで,水産庁長官の私的諮問機関である漁場管理制度研究会が1983年〈沿岸漁民の生活を守るため,海釣りに規制の網をかぶせ,釣船を登録制などにしたり,入漁料をとれるようにする〉ことを骨子とする内容の報告書をまとめ,これを受けて沿岸漁場整備開発法(1974年5月公布)等の改正が同年6月行われ即日施行された。これにより,全国の都道府県で遊漁案内船の登録化と背番号制(密漁などの取締りの円滑化を目的にしている)が実施に移され,また有力漁場で〈遊漁制限水面(釣り禁止区域)〉と〈遊漁利用水面(いわば海の釣堀。…

※「沿岸漁場整備開発法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android