世界大百科事典(旧版)内の沿岸荷役の言及
【港湾荷役】より
…船の停泊場所の関係から,船を沖合に停泊させ,はしけやパイプラインを利用して貨物の輸送を行う沖荷役と,船を岸壁などの陸岸に直接横付けして荷役を行う接岸荷役とに分けられ,沖荷役のうちはしけを使用する場合をはしけ荷役ということもある。また上屋(うわや)内,陸岸とはしけの間,陸上の車両,各種積卸場における積卸作業は沿岸荷役と呼ばれ,これには上屋・倉庫間の貨物の輸送,倉庫への搬入作業も含まれる。 一般に沖荷役は,沿岸部の水深が浅く,また船の接岸ができる桟橋や岸壁がないか,もしくは不足している港で行われるが,海上での荷役は安全・確実性に欠け,高波のときには荷役できない欠点があるほか,船とはしけの間の荷役,はしけと陸岸の間の荷役の2回の荷役作業を行わねばならず,時間と費用とが著しくかかる。…
【港湾労働】より
…船舶の貨物の揚卸しをする仕事で,港内停泊中の本船から貨物をはしけに(またはしけから本船に)移して運ぶ沖荷役と,岸壁や桟橋等で本船やはしけから貨物をトラックや荷さばき場に卸す(またはその逆方向に揚げる)沿岸荷役とがある。沖荷役を行う労働者を沖仲仕ともいう。…
※「沿岸荷役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」