世界大百科事典(旧版)内の法原理の言及
【法】より
…(1)規定方式による種別 法規範の中核を成すものは,法律要件・法律効果ともにその内容をできるかぎり明確に特定化された形で一般的に規定する法準則であり,これが法の一般性の要請でもある。だが,法規範のなかには,個々の法準則の具体的意味内容とか具体的事例への適用可能性の確定において重要な役割を果たす,法原理・法価値などとよばれる独特の法的効力をもつ一群の規範が含まれているのが通例である。法原理・法価値は,抽象的概括的な指針を規定するにとどめ,具体的事例へのその適用について裁判所その他の法適用機関の裁量をかなり大幅に認めていることが多く,社会の正義・衡平感覚をくみあげて実定法的規準を創造的に継続形成してゆく場合の重要なチャンネルとなっている。…
※「法原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」