法灯国師(読み)ほっとうこくし

世界大百科事典(旧版)内の法灯国師の言及

【苅萱堂】より

…密厳院は新義真言宗の開祖,覚鑁(かくばん)(興教大師)の念仏堂であったが,そのまわりに念仏の高野聖(ひじり)があつまり,その中心に萱堂(かやんどう)ができて萱堂聖と称せられた。鎌倉時代中期にこの萱堂聖の中心となった人物は,臨済宗興国寺派の祖心地覚心(法灯国師)であった。この一派は唱導を得意とし,なかでも苅萱物語の懺悔発心談をレパートリーにしたので,萱堂は苅萱堂とよばれるようになった。…

【虚無僧】より

…《三十二番職人歌合》は,尺八を吹いて門戸にたち托鉢(たくはつ)することをもっぱらの業としたとする。普化宗は,中国唐代の鎮州普化を祖とし,日本には無本覚心(むほんかくしん)(法灯国師(ほつとうこくし))が伝えた。覚心は,1249年(建長1)入宋し杭州(浙江省)霊洞護国寺の無門慧開に参じたが,そこで普化和尚の法流にある張参と親交し,竹管吹簫の秘奥を稟(う)け1254年の帰朝時に張参の徒宝伏(法普)ら4居士(こじ)を伴い,開創寺の興国寺(和歌山県由良)に普化庵を設けた。…

※「法灯国師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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