世界大百科事典(旧版)内の法現象の言及
【法社会学】より
…実用法学は,国家権力の執行,すなわち立法,司法,行政という実用目的のために,実定法(制定法,判例法,慣習法)を構成する法規の定立に関する立法学と,法規の内容の確定とそれらの相互関係の調整に関する法解釈学とからなる応用的学問である。したがって実用法学は,法という社会現象すなわち法現象を,その実用目的の範囲内で,限られた側面においてのみ研究するものである。これに対して法社会学は,法が社会の中から,なんのために,どのような経過を経て生まれてきたか,それが何を担い手としてどのように作動し,現実にどのような社会的結果を生じているか,さらにその結果が法自体にどのようなはね返りを見せるのか,という法の生成,展開,変化,消滅の全過程を実証的に研究しようとするものである。…
※「法現象」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」