世界大百科事典(旧版)内の法要琵琶の言及
【日本音楽】より
…なお,この期の邦楽界に新しく加わったものとしては,薩摩琵琶,筑前琵琶,都山流(とざんりゆう)尺八,浪花節(なにわぶし)などがあげられる。薩摩琵琶は仏教寺院の法要琵琶であった盲僧琵琶をもとに室町末期から武家の教養音楽として薩摩藩に発達したものであるが,明治維新による薩摩出身者の東京進出により,郷土芸能であった薩摩琵琶も東京に紹介され,全国的な芸能になった。筑前琵琶はそれより少し遅れ,東京に進出して同じように全国的に流行するようになったが,これは1890年ころに,筑前の盲僧琵琶を基礎に,薩摩琵琶と三味線音楽を参考にして新様式の音楽として誕生したものである。…
※「法要琵琶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」