世界大百科事典(旧版)内の波月条絵図の言及
【奥山荘】より
…室町~戦国期にはとくに中条,黒川両氏は有力国人領主として成長し,しばしば守護上杉氏と対抗する勢力となった。この間,三浦和田氏に伝来した文書は現存するもの約550点,なかでも《波月条絵図》(重文,中条町役場蔵)は,鎌倉末期東国荘園の実態を伝えるものとして著名であり,荘内には城館址,境界牓示(ぼうじ),石造遺物(板碑)など遺跡,遺物がよく伝存している。1598年(慶長3)豊臣秀吉によって上杉氏の国替が命ぜられ,奥山荘の領主たちもこの地を去って,名実ともに奥山荘の歴史をとじた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」