津野氏(読み)つのうじ

世界大百科事典(旧版)内の津野氏の言及

【津野荘】より

…その新荘荘域は新荘川河谷の下流地域にある新荘の上分(現,須崎市),中・上流の半山(現,高岡郡葉山村),そして南北朝期以降には峠を越して四万十川上流の東津野(現,東津野村),檮原(ゆすはら)(現,檮原町)に及んでいる。在地領主は中世土佐の名族津野氏で,家譜によれば同氏は913年(延喜13)土佐に入国,津野荘を開拓したとするが大いに疑問である。津野氏は本姓藤原氏,入国期は不明だが鎌倉期には在地領主として台頭,この荘名を姓としていたことが1333年(元弘3)には確認できる(潮崎稜威主文書)。…

【葉山[村]】より

…農林業を主とし,米作のほかミカン,ショウガ,ニラなどの野菜の栽培が行われ,杉,ヒノキの良材も産する。村域は古くは半山(はやま)郷とよばれ,中世,津野荘一帯に広く勢力を有した津野氏が,姫野々に城を構えていた。姫野々の中央に鎮座する白雲神社は,その築城に際し四方固めの神社として勧請したものという。…

【東津野[村]】より

…村内には船戸遺跡,北川遺跡などの縄文遺跡が点在。中世には,津野荘一帯に勢力を有した津野氏領の最奥の地で,当村から檮原町にかけては津野山郷と呼ばれた。五山文学の双璧と称される義堂周信絶海中津はともに津野氏の一族で,船戸の出身と伝える。…

※「津野氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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