世界大百科事典(旧版)内の活けしめの言及
【ウナギ(鰻)】より
…また,養魚池内では細菌性,ウイルス性などさまざまな病気が発生し大きな被害を与えることがある。順調に成長して,体重が150g以上になると出荷できるので,網を用い,あるいは池の水を排出してウナギを取り上げ,容器に入れて2~4日間,シャワーを浴びせ,または水路に浸して,いわゆる〈活(い)けしめ〉を行う。活けしめによってウナギの代謝率が低下するので輸送中も健康を保つことができる。…
【活魚輸送】より
…いずれの方法をとるにしても,狭い場所に多数の魚介類を収容するため,炭酸ガスやアンモニアなどの老廃物がたまりやすく,それらが輸送の安全を妨げやすい。そこで,輸送前に活けしめ(取り上げた魚介類を一定期間流水条件下に絶食状態にしておくこと)をし,消化管内を空にして代謝量を低くするとともに,輸送中は水温をできるだけ低く保つのがふつうである。貝類,エビ・カニ類,スッポンなどは周囲の温度と湿度を適当に保てば,水の中に入れずに輸送することができる。…
【養殖】より
…出荷する場合,普通,取り上げの1~2日前から餌止めをし,取り上げた後もさらに2~3日間流水中で絶食させる。この作業を活(い)けしめといい,活魚輸送中の死亡を防ぐ効果がある。さらに,臭みを抜いたり,肉質を向上させる目的でも行われる。…
※「活けしめ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」