世界大百科事典(旧版)内の流通期間の言及
【生産期間】より
…ベーム・バウェルクが主として考察したのは,なんらかの本源的生産要素が生産に投じられてから,その成果が消費されるに至るまでの平均的時間としての平均生産期間であり,社会全体についてのこの概念は今日よく用いられる資本・生産比率概念の先駆けをなすと考えられている。【林 敏彦】
[マルクス経済学]
投下された資本が生産過程で労働力や生産手段などの生産資本として機能している期間を資本の生産期間Produktionszeitといい,商品や貨幣の形態をとっている流通期間とは区別される。産業資本の運動は生産過程と流通過程の2局面からなり,それぞれの時間的経過である生産期間と流通期間の和(回転期間)が,一定期間における資本の価値増殖の効率を左右することになる。…
※「流通期間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」