流通論(読み)りゅうつうろん

世界大百科事典(旧版)内の流通論の言及

【商業学】より

…しかし現代では,経済の発展により〈商業〉の領域は収縮化し,〈配給〉の領域が拡大し,両者の複雑な交錯連環により生産から消費への商品流通が行われているという現実から,商業学がそれ自体の固有の研究対象である〈商業〉のみを探究していくことだけでは不十分であると認識されてきている。ために近年では,商業学は〈商業〉と〈配給〉とを包括した商品流通を研究対象とした〈流通論〉への発展的解消が試みられている。他方,経済の発展により,従来商業と概称された経験対象の内容がますます豊富になるにつれて,これら経験対象を商業学の名のもとに包摂していくことができなくなり,売買論,貿易論,銀行論,取引所論,倉庫論,あるいは保険論等に分岐していった。…

【流通】より

…この意味で,資本流通は一般的流通より高次な流通である。【侘美 光彦】
【流通論的流通】
 流通(商品流通)には商取引流通と物的流通があり,その存在,活動,現象の固有性に着目して定義づけると〈商品がその生産者から消費者へ移転する現象,もしくは移転させるための活動〉(田島義博)ということになる。そして,それを対象とする研究分野を流通論という。…

※「流通論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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