海洋監視衛星(読み)かいようかんしえいせい

世界大百科事典(旧版)内の海洋監視衛星の言及

【軍事衛星】より

…なお,高性能の資源探査衛星等は,限定的な偵察目的には十分使用可能と考えられる。
[警戒監視衛星]
 弾道ミサイル発射を早期に発見して警報を発する早期警戒衛星,核爆発で生じる放射線・閃光を探知して地下核実験を除く核実験を監視する核爆発探知衛星,広大な海洋上の艦船および潜水艦の動向を監視する海洋監視衛星に大別される。アメリカは湾岸戦争で第3世代の早期警戒衛星DSP‐14および15を用いてイラクのスカッド・ミサイルの発射を探知し,データ中継衛星を経由して米本土内で解析,発射地点を6km以内の精度で標定,軌道を計算して予想弾着地点と時刻を計算,射撃データを現地のペトリオット要撃ミサイル部隊に伝送している。…

【コスモス衛星】より

…気象衛星メテオールシリーズのためにはコスモス44号,通信衛星モルニヤシリーズのためにはコスモス41号が,そして有人宇宙船ソユーズシリーズのためにはコスモス133号がそれぞれに先駆けて打ち上げられている。軍事衛星としてのコスモスは,航行,早期警戒,海洋監視,偵察のほか衛星攻撃実験を目的としても打ち上げられているが,この中で注目されるのは海洋監視衛星と衛星攻撃実験衛星(キラー衛星)である。海洋監視衛星はアメリカ海軍の動きを監視するためのもので,この衛星にはレーダーに大電力を供給するために原子炉を積載しているものもある。…

※「海洋監視衛星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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