世界大百科事典(旧版)内の涙液層の言及
【涙】より
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[涙の生理]
涙のおもな役割には,(1)角膜表面を覆って滑らかにし,角膜の光学的機能を維持する,(2)結膜,角膜表面の異物を洗い流す,(3)角膜にグルコースや酸素を与える,(4)抗菌作用,などが挙げられる。涙液は通常,角膜や結膜に広がって油層,水様層,ムチン層の3層からなる涙液層あるいは涙膜tear filmと呼ばれる層をなす。最外側の油層は眼瞼にあるマイボーム腺から分泌された脂質であり,油膜を張ることによって,涙液が過度に蒸発することをおさえ,また涙液が眼瞼の縁を越えて顔面にあふれ出ることを防ぐ。…
※「涙液層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」