世界大百科事典(旧版)内の液相吸収還元法の言及
【脱硝】より
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【湿式脱硝技術】
これまで提案された湿式脱硝技術の多くは,既設の湿式脱硫装置に付設し,脱硫,脱硝を同時に行うことを目標としている。湿式法のプロセスとして実用化の可能性があるのは,(1)オゾンなどの酸化剤を用いNOを可溶化する酸化吸収還元法,(2)特殊な触媒を含有する吸収液を用いNOx,SOxを同時吸収する液相吸収還元法,(3)鉄キレートとNOの錯塩生成反応を利用しNOを吸収除去する錯塩吸収還元法である。 これらの技術はいずれもNOx,SOx同時除去法であるという利点を有しているが,公害処理技術として工程が複雑すぎること,排水中の窒素分の処理を必要とするなどの問題点もあり,実用化の例は少ない。…
※「液相吸収還元法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」