淀津(読み)よどのつ

世界大百科事典(旧版)内の淀津の言及

【問丸】より

…〈問男〉〈問丸〉は〈馬借丸〉などと同じく貴族が身分の下のものを呼ぶ使い方で,それが通称となった。すでに平安末・鎌倉期に淀津,山崎津,木津などの畿内の港津には,荘園領主である権門貴族,寺社などから〈問職(といしき)〉に任命された問丸が,年貢米の保管,売却,船舶の準備,宿所の提供などに従事していた。中には,その反対給付として給免田を与えられていたものもあり,問職は物権化して譲渡の対象となった。…

【淀】より

…京都市伏見区の地名。かつては木津川,宇治川,桂川の三川合流地点,淀川の起点にあたり,山陽・南海両道の諸国貨物の奈良・京都への陸揚港として栄え,淀津(よどのつ)といわれた。現在の淀水垂(みずたれ)町,淀大下津(おおしもづ)町,納所(のうそ)町あたりである。…

※「淀津」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android