済州島四・三蜂起(読み)さいしゅうとうよんて

世界大百科事典(旧版)内の済州島四・三蜂起の言及

【済州島】より

…古代には耽羅(たんら)国が成立していたが,高麗によって併合され,13世紀のモンゴル侵入の際には高麗の三別抄が最後までこの島によって抵抗したことで有名である。現代では1948年4月,南朝鮮の単独選挙に反対する済州島四・三蜂起が発生し(済州島の選挙は翌年に延期),10月にはこの反乱への鎮圧出動を拒否した政府軍が対岸にあたる全羅道の麗水・順天で反乱を起こすという事件すら誘発した。済州島の蜂起した民衆は50年代の半ばまで漢拏山にたてこもってゲリラ化し,8万人以上の死傷者をだしたといわれる。…

【大韓民国】より

…初代大統領には李承晩が就任し,1960年までの第1共和国時代が始まった。 発足直後の李政権は,済州島四・三蜂起に連動した麗水・順天における軍隊の反乱(1948年10月),智異山一帯を根拠地とするパルチザン闘争,米軍撤退(1949年6月)等の難局に直面し,50年5月の第2回総選挙では与党は少数派に転落した。だが同年6月25日に勃発した朝鮮戦争の結果,韓国の反共体制は強化され,アメリカの軍事・経済援助の増大に支えられて李政権の専制支配体制が確立していった。…

※「済州島四・三蜂起」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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