世界大百科事典(旧版)内の減速能の言及
【減速材】より
…しかし,減速材の原子はよく中性子をはねかえすとともに,これを吸収してしまってはいけないから,散乱断面積σsは大きく,吸収断面積σaは小さいほうがよい。そこで減速材の単位体積中の原子数N,1回の衝突でエネルギーの減る程度を対数減衰率ξで示すと,その積ξNσsを減速能slowing down power,これとNσaとの比(ξNσs/Nσa)を減速比moderating ratioといい,これらを減速材の能力を示す尺度とする。表におもな減速材についてこれらの値を示した。…
※「減速能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」