渡り職人(読み)わたりしょくにん

世界大百科事典(旧版)内の渡り職人の言及

【経営・経営管理】より

… 工場管理に焦点をおいてみると,明治期の工業化の初期には,日本にも内部請負制に近似した工場管理の仕組みが,半熟練労働を基幹労働とする産業,広義の機械工業にはあったようである。すなわちこのころ,熟練労働者のなかには渡り職人といわれ,いろいろな企業なり職場なりを有利な請負仕事を求めて転々と移動しながら多様な仕事をこなしつつ,熟練の厚みを加えていくといった労働者がいた。彼らのなかで親方職工といわれる熟練労働者群が生まれてくるが,彼らは若手の労働者に仕事をあっせんし,その技能指導をも行っていた。…

※「渡り職人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」