渡り職工(読み)わたりしょっこう

世界大百科事典(旧版)内の渡り職工の言及

【熟練労働者】より

…このようにして養成された熟練労働者が親方となり,多数の労働者を弟子あるいは子方として訓練し,組請負の形式で企業に雇用されていた。日本資本主義の発展とともに企業内養成が盛んになったが,熟練した労働者は一般に特定企業に定着せず,〈渡り職工〉として流動した。しかし明治末期から積極的な定着策がとられ,系統的な訓練をほどこした〈子飼い〉の労働者がしだいに蓄積されて,第1次大戦後にはこれを基幹労働者とする労務政策が明確となった。…

※「渡り職工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む