世界大百科事典(旧版)内の渦流域漁場の言及
【漁場】より
…ペルーからチリの沖は大規模な湧昇流のある水域で,生産性が高く,1970年にペルーは世界の漁獲量のほぼ1/6にあたる1260万tという世界一の漁獲量を記録したことがあるが,このうち1000万t強がカタクチイワシの漁獲であった。(5)渦流域漁場 潮境の両側にできる渦流,あるいは海底地形や海岸地形によって流れのかげのほうに生ずる地形性の渦などは,生物生産や魚群の分布,移動に関しても重要な意義をもっていると考えられており,こういうところにも漁場が形成される。
[世界の大漁場]
現実の世界の漁獲量の分布をFAOのまとめで見ると,北海・大西洋北東部,アメリカ大西洋岸北部・大西洋北西部,それに日本近海を含む太平洋北西部で漁獲量が多い。…
※「渦流域漁場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」