温水溜池(読み)おんすいためいけ

世界大百科事典(旧版)内の温水溜池の言及

【溜池】より

…このような状況において,溜池をいたずらに壊廃することなく,ダムからの幹線灌漑水路から末端の水路に至る中間の貯留施設として用水の節水と効果的利用の役割を担わせたり,レクリエーション・スペースとして保存したり,本来の灌漑機能に加えて,都市化による保水・遊水地域の減少を補い,河道への降水の流出抑制機能をもつ防災溜池として利用するなど,新しい機能や多目的な利用についても,十分考慮する必要がある。寒冷地や用水温の低い地域では,水深を浅くし,灌漑水として使用する前に1~3日間貯留して水温を上昇(3~5℃)させる温水溜池の利用も行われている。【白井 義彦】
【日本における溜池の歴史】

[古代]
 記紀の崇神,垂仁,応神,仁徳,履中,推古の記事にみえる池の築造には,帰化人の参加による大陸の技術が用いられたと推定されている。…

※「温水溜池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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