世界大百科事典(旧版)内の港湾管理者の言及
【港湾】より
… 日本の近代港湾の歴史的発展は,欧米主要港のように地域住民の代表者による自主的経営に基づく港湾相互の自由競争の結果としてではなく,開港の初めから国策によって推進されてきた。それが戦後の1950年に,港湾を国の営造物とするそれまでの中央集権的な思想から,港湾はその発展にもっとも身近な利害をもつ地域住民の意思を代表する港湾管理者によって自主的に経営されるべきであるとする発想の転換に基づいて,港湾の基本法ともいわれる港湾法が制定されたのである。港湾法が期待した港湾経営の主体としての〈港湾管理者〉は,ロンドン港庁やニューヨーク港庁の例にならった〈港務局(ポート・オーソリティ)〉であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」