世界大百科事典(旧版)内の湿式ドラム型磁選機の言及
【磁力選別】より
…実際に鉱物の同定などに用いられる実験室用小型磁力選別装置としては,あらゆる原料物質の固体粒子をわずかな磁性の相違によって分離する目的のために設計され,使われているものがあるが,工業規模の応用としては,分離対象粒子群の一部が強磁性体である場合がほとんどである。 図は湿式ドラム型磁選機の構造を示したものである。強磁性体でないステンレス鋼などで作られた回転円筒の中に数個の動かない磁極をもつ電磁石(または永久磁石)が配置されており,円筒を囲む液槽に原料のスラリー(パルプ)が供給されると,その中に含まれる強磁性体粒子が円筒内の磁極に吸い寄せられ,円筒の回転にともなって分離・排出される仕掛けになっている。…
※「湿式ドラム型磁選機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」