世界大百科事典(旧版)内の滋野井の言及
【丹波与作待夜の小室節】より
…東の入間家へ嫁入りする丹波の国由留木(ゆるぎ)家の息女調(しらべ)姫は,出発の当日,江戸下りをいやがるので,困り果てた人々は,馬方にやとわれていた少年馬士(まご)の三吉に道中双六をさせ,機嫌を直させる。褒美を与えようとした乳母の滋野井は,三吉が,今は離別した夫与作との間にもうけたわが子と知る。しかし息女の乳母という立場にある滋野井は,母と名のらず涙ながらに別れる。…
※「滋野井」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」