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漢検 かんけん

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知恵蔵2015の解説

漢検

漢検は正式名称を日本漢字能力検定といい、財団法人日本漢字能力検定協会により1975年に開始された、漢字についての諸能力に関する検定試験である。同協会は毎年12月12日を「漢字の日」とし、「今年の漢字」が京都の清水寺貫主(かんす)によって揮毫(きごう)される。漢字1字でその年の世相を表す年末の風物詩となっている。
漢検は、実用英語技能検定(英検・63年~)、実用数学技能検定(数検・92年~)とともに日本三大検定と呼ばれ、かつては文部省(現文部科学省)の認定資格だった。そのため学校での団体受験が実施され、大学入学試験での優遇措置などもあり、2008年には年間受検者が約290万人と、英検をしのぐ規模になった。試験のレベルは1級から10級までの12段階(準1級・準2級を含む)。3級は中学卒業程度、2級は高校卒業程度とされるが、1級は常用漢字を含む約6000字、国字の「怺(こら)える」、「毟(むし)る」や地名・国名などの漢字表記、常用漢字体と旧字体との関連を知ることなどが求められ、クイズのような側面も併せ持つ。これらのことから、「趣味の検定」という側面もあり、すでに検定を合格していても繰り返し受検する愛好者がおり、ゲームソフトなども発売されている。
漢検の普及により、同協会は営利を目的としない公益法人としては認められないほどの収益を上げるようになった。文部科学省は立ち入り調査を度々行い、検定料引き下げを指導したが、協会は積極的には応じなかった。その一方で大久保昇理事長(当時)が代表を務める企業への資金流出、不可解不動産購入など、協会運営の私物化が問題になり、09年4月に辞任した。一連の事実への不信感から、理事に名を連ねた著名人の辞任が相次ぎ、「今年の漢字」の継続も危ぶまれている。

(金谷俊秀 ライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

かん‐けん【漢検】

漢字検定」の略。商標名。

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