世界大百科事典(旧版)内の瀬戸古窯の言及
【窯】より
…瀬戸,美濃における竪狭間連房式登窯は,各房の幅に対して奥行きの狭い,段差の強いもので,上に向かって大きくなってゆく傾向を示している。この窯体構造は瀬戸古窯(美濃窯)と呼ばれる陶器焼成窯として定着するが,19世紀以降に始まる磁器生産に対抗して,より焼成室が広く,より勾配の緩い大規模な本業窯が生まれた(瀬戸焼)。 1616年(元和2)佐賀県有田町の白川天狗谷窯に始まる磁器生産窯は,各房の幅3.5m前後であるが,16房あり,全長53mという大規模なものであった。…
※「瀬戸古窯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」