世界大百科事典(旧版)内の点描音楽の言及
【ウェーベルン】より
…中期(1914‐26)は声楽作品のみで,《三つの宗教的民謡》(1924)から十二音技法を用い始める。後期(1927‐43)は《交響曲》(1928)で,第2次大戦後の音楽に大きな影響を与えた点描音楽の様式を確立。以後《九つの楽器のための協奏曲》《ピアノ変奏曲》《弦楽四重奏曲》《第1カンタータ》《第2カンタータ》《管弦楽のための変奏曲》など,十二音技法による傑作を書いた。…
【ミュジック・セリエル】より
…1950年代に,第2次世界大戦後の前衛音楽の一技法として盛んに用いられた作曲技法。〈全面的セリー音楽〉(セリー・アンテグラルsérie intégral(フランス語),total serialism,total organized music)とも呼ばれ,また,この技法で書かれた音楽は〈点描音楽〉〈ポスト・ウェーベルン・スタイル〉とも呼ばれる。1個の音はそれ自身,音高(音の高さ),音価(長さ),音色,音強(強さ)の四つの構成要素から成る。…
※「点描音楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」