烏蛮(読み)うばん

世界大百科事典(旧版)内の烏蛮の言及

【イ族(彝族)】より

…古くは漢代に現れた西南夷にその歴史的系譜をたどりうるが,3世紀以降その末裔は四川雲南地方に南下し,各地に分岐した。北方から徐々に南下したこれらイ語系種族集団(烏蛮(うばん))は,それまでその地に先住し勢力を有していた白蛮(広義のタイ系諸族)と対立抗争を繰り返した。なかでも白蛮系の高い文化の影響を受けた烏蛮系の蒙舎詔蒙氏が台頭して先住の白蛮系大族爨(さん)氏をおさえた。…

【リス族(傈僳族)】より

…怒江地域でのおもな作物はトウモロコシで,ほかに水稲,小麦,ソバ,コーリャン,豆類等がある。史書や民間伝説によれば8世紀には,リス族は雲南から四川にかけて雅礱(がろう)江・金沙江沿岸に居住し,唐代にはイ(彝)族,ナシ(納西)族とともに〈烏蛮〉を形成した。そして元代には麗江路軍民総管府,明代には麗江ナシ族の土司木氏の統治を受けた。…

※「烏蛮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android