世界大百科事典(旧版)内の無機性汚泥の言及
【汚泥】より
…また港湾,湖沼,河川,ダムなどの堆積汚泥は,公共水域に排出した都市下水,工場排水などに含まれている浮遊物質や,市街地道路から雨水とともに流出してきたり,森林,田畑から流出してきた浮遊物質などが沈殿して生成される場合と,水中のプランクトンが死滅沈降して堆積して生ずる場合などがある。 このように汚泥はさまざまな分野,過程から発生し,したがってその性状も,電解苛性ソーダ工業,めっき工業などから発生する有害物質を含む汚泥,下水道,屎尿処理施設,浄化槽,製紙パルプ業,食品工業などから発生する有機汚泥,窯業,金属工業,鉱山から発生する無機性汚泥,石油関連業から発生する含油汚泥,港湾,湖沼,河川などに堆積する有機無機混合汚泥(いわゆるへどろ)など多岐にわたる。 〈廃棄物の処理及び清掃に関する法律〉(略称〈廃棄物処理法〉)では,これらの汚泥を事業活動に伴って発生する産業廃棄物としての汚泥と,屎尿浄化槽汚泥などの日常生活に伴って生ずる一般廃棄物としての汚泥に分類している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」