世界大百科事典(旧版)内の無機構造化学の言及
【無機化学】より
…1893年ドイツのA.ウェルナーが配位理論(配位説)を提出し,無機化合物の構造論に対する出発点となったが,これはその後の無機化学の飛躍的な発展の基礎となるものであった。20世紀に入ると量子力学が成立し,原子の電子構造が明らかにされ,化学結合の本質が解明されるとともに,X線構造解析をはじめとする各種の構造研究手法の開発によって現在のような無機構造化学が確立されることになった。そしてさらには,その構造化学的知識の上にたって,研究対象の主体が無機反応論にまで広がってきているといえる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」