無痛性横痃(読み)むつうせいおうげん

世界大百科事典(旧版)内の無痛性横痃の言及

【性病】より

…潰瘍の表面をこすって刺激したあとに出てくる分泌液には多数の梅毒トレポネマが含まれていて,梅毒の感染源となる。硬いしこりの発生後1~2週間経過すると,鼠径部リンパ節が痛みもなくはれ(これを無痛性横痃(おうげん)という),梅毒血清反応が陽性となる。梅毒血清反応には,牛の心臓の脂質の主成分であるカルジオライピンを抗原とするガラス板法,RPRカード法,凝集法,緒方=ワッセルマン法と,梅毒トレポネマそのものを抗原とするTPHAとFTA‐ABSとがある。…

【梅毒】より

…このころには初期硬結または硬性下疳の発生した部位の所属リンパ節である鼠径部(そけいぶ)リンパ節が,片側または両側ともに痛みもなく,また化膿することもなくはれてくる。これを無痛性横痃(おうげん)と呼ぶ。次いで全身各所の表在性リンパ節が近くから遠隔のものへと順に痛みもなくはれていく。…

※「無痛性横痃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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