世界大百科事典(旧版)内の《無邪気な外遊記》の言及
【マーク・トウェーン】より
…ことに65年,ニューヨークの新聞に発表した《ジム・スマイリーとその跳ね蛙》という〈ほら話(トール・テール)〉の傑作によって彼の名前は全国的に知れわたった。その後,ある新聞の特派員としてヨーロッパ聖地観光旅行団に参加し,そのときの見聞記を,69年,《無邪気な外遊記》として発表。それまでのアメリカ人のヨーロッパに対する卑屈な態度をかなぐり捨てて,旧大陸の腐敗した偽善的な社会と文化を批判し,粗野であっても健全なアメリカの文化とデモクラシーを擁護したこの旅行記は,彼一流のユーモアと相まって,空前のベストセラーとなり,一躍人気作家となった。…
※「《無邪気な外遊記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」